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今回は生物学的性状検査法について書きたいと思います。
極端に言えばその辺に何気なくいるたくさんの菌達ですが、どのようにして「この菌は○○だ」と同定できるのか。その方法です☆
菌達はそれぞれ違った性質を持っていることに着目して、よく動く菌もいればあんまり動かない菌もいて、はたまた硫化水素を産生する菌とか、それによってpH指示薬を混ぜたり、特定の栄養を混ぜた培地で細菌を培養して反応を見ます。

初めは、運動性を見る試験です。
使うのは大腸菌(EC)と、ネズミチフス菌(ST)です。
試験管に入っている培地に、シャーレに培養されているECとSTをこそげ取って、それぞれを穿刺(せんし)します。
そのとき使うのは白金耳(はっきんじ)というもので、バーナーであぶって滅菌した後、先っぽの丸いところでシャーレの中の細菌のコロニーをこそげ取って試験管の培地の9割までまっすぐ刺して、そのまま真っ直ぐ引き上げます。



最初にECを穿刺したとしたら、引き上げた後再びバーナーで滅菌して方改めてSTをこそげ取ってもう1本の試験管に同じように穿刺します。
それでお終い。
インキュベーターに入れて翌日結果を見ます。

*今年初めて知ったのですが、インキュベーターって孵卵器の事だったんですね☆
小学校のときに学校で飼われていたカモ(アヒル?)の卵が入っていた孵卵器のイメージが強くて、それは卵を置けるように2本の棒が平行に入っていて、外見もガラスだったので、いかついインキュベーターと同じだとは…(^^;

さて次の日になりました。
結果はこのようになりました。
まずはECから。



ECはガスを産生しているので培地が持ち上がってしまっています。
でも昨日穿刺したところをよく見てみると、うっすら白くなっているのが見えます。
これはそこでECが増殖したことを示しています。
でもあんまりはっきり見えませんねー。
つまりECが穿刺したところよりもあんまり遠くに動いてまで増殖していないということで、運動する力はないのですね。
運動性は陰性(−)。
では、STはどうなったかなー。



はっきり白っぽく増殖しているのがわかります。
ここまで広がれるのは鞭毛のおかげ。
ということで運動性は陽性(+)です☆
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